アメリカ発の自転車、ビーチクルーザー。
その歴史は古く、ビーチクルーザーの代名詞的存在のシュウィンの初代機は1930年代に発売され、その流線型のフォルムは最新モデルまで、ほとんど変わっていません。
日本ではサーファーが乗る自転車として認知され、お洒落なモノと思われていますが、アメリカでは自転車=ビーチクルーザーといってもいいくらい、身近な存在として多くの人に愛用されています。
ビーチクルーザー・シュウィン
ビーチクルーザーの歴史
1900年ごろ、ヨーロッパで普及していたのはロードバイクでした。
一方、国土が広く、都市間移動手段として根付きにくかったアメリカでは、近距離移動手段として、ビーチクルーザーが重宝されました。
当時のアメリカは未舗装の道路も多く、タイヤやサドルの厚み、ハンドルに幅をもたせた設計が、その頃のアメリカの道路事情にもマッチしたわけです。
1930年代ごろ、高速交通機関の開発により、航空機をモチーフにしたデザインが流行。
その時代に生まれたのが、今現在まで引き継がれているビーチクルーザーのアイコンにもなっている流線型のフォルムです。
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サーファー御用達の自転車になった理由
シュウィンの創業は1875年で、当初は上流階級の人しか購入できない超高級自転車でした(現在の価格で100万円ほどしたそうです)。
1930年以降、価格も比較的落ち着いてきて、以降は一般庶民にも手が届く存在となり、 アメリカの国民的な自転車 となっていきました。
しかし、1950年代ごろから一時人気が衰え、衰退傾向になります。
そんなビーチクルーザーに目をつけたのが、 カリフォルニアのキッズサーファー でした。
70年代、放置されていた親のビーチクルーザーに目をつけ、それをビーチまでの移動手段として使い始めたのです。
フカフカのサドル、サーフボードを抱えやすい幅広ハンドル、ビーチで重宝する太いタイヤは、走行が不安定なビーチを運転するのがうってつけだったわけですね。
次第にビーチクルーザーで海に向かうのが“粋なサーファーのスタイル”として根付いていき、日本にもそのイメージが広がり、今に至ります。
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パナソニックの電動アシスト自転車タイプも
ビーチクルーザーの流線型のフォルムは、ひとつのフォーマットとしていろいろなメーカーがそれぞれの特徴を活かしたモデルをリリースしています。
そんな中、パナソニックがビーチクルーザータイプの電動アシスト自転車を出しています。
こちらはビームスとの共同開発モデルで、さすがに大手セレクトショップも関わっているだけあって、おしゃれなデザインになっています!
街乗りでも使いやすいよう前後にキャリアを装備し、駐車場のラックに合う幅のタイヤを採用しています。
実用的でオシャレ、そんな一台ですね。
さいごに
街乗りの一台として、愛着をもって使用できるシュウィンのビーチクルーザー。
何十年も受け継がれているベーシックなモデルはもちろん、実用性を兼ね備えた最新式の電動アシスト自転車モデルまで、“乗るのが楽しいアイテム”として、きっと毎日の生活に彩りを与えてくれるはずです^^